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積雪期西穂高岳登頂!去年は悪天候で登れなかったのでリベンジ【1日目】

      2017/08/02

去年の同じ時期に初めて積雪期西穂高岳に登ろうとしたけど、日曜日が暴風予報で、ロープウェイが動かなくなると帰れない!と独標までの日帰りになってしまいました…

そんな、積雪期西穂高岳を今年は登頂したい!と雪が安定し始めて登りやすくなる3月にチャレンジしてきました。
特に今年は積雪が少ないし、暖かい日が多く雪解けが早いようなので、この時期に行って来て良かった。後程書きますが、岩が出てる場所が多かったです。

西穂高岳とは

標高2,908.59mで飛騨山脈(北アルプス)の南部に位置し、長野県松本市と岐阜県高山市にまたがっており、長野県側なら上高地から、岐阜県側なら新穂高からロープウェイを使って登ります。

みなさま登った事は無くとも名前は聞いたことがあると思います。百名山で言う穂高岳にあたり、奥穂高岳・北穂高岳・前穂高岳・西穂高岳・涸沢岳・明神岳などの峰々からなる穂高連峰のうちの1つです。
まあ、なんとなく「百名山の穂高に登った」となるのは最高峰の奥穂高になってしまうのですが。

実は西穂高岳にはスキー場があったのは知っていましたか?
2003年3月30日まで第2ロープウェイの下に新穂高ロープウェイスキー場というスキー場があったんです。
新穂高ロープウェイスキー場 マップ
小さくてコースが狭いけど、滑りながら目の前には大きくて真っ白な笠ヶ岳が見え素晴らしい景色だったようです。
惜しくも利用客が減少し閉鎖してしまったよう…。もしまだ営業していたら、「西穂高口駅」にスキーやスノーボードを置いておけば積雪期の西穂高岳の下山でお金がかからず降りれたな、なんて考えたりしていますw
スキー場があったていうのを知ってからロープウェイ駅付近を見回すとその名残がまだ残っていたりするんですよ。下の画像は第1リフトが通っていた跡です。
新穂高ロープウェイスキー場 第1リフト跡

コースについて

日時2016/3/5(土)
ルート西穂高口(9:43)→ボッカ道分岐付近(10:10)→(10:46)西穂山荘(11:51)→丸山(12:05)→(12:55)独標(13:01)→丸山(13:36)→(14:01)西穂山荘
所要時間山行:3時間7分
休憩:1時間11分
合計:4時間18分
コースタイム:4時間

Total distance: 4.92 km
Max elevation: 2697 m
Min elevation: 2128 m
Total climbing: 702 m
Total descent: -491 m

Total distance《沿面距離》
Max elevation《最高標高》
Min elevation《最低標高》
Total climbing《累積標高(+)》
Total descent《累積標高(-)》

登山口までの交通

金曜日夜に都内某所に集合し、車で新穂高へ。ビジターセンター向かいの無料駐車場に車を止め車中泊です。
駐車場は40台くらいは止められたかな?ちょうどロープウェイが動き出す少し前の8:00くらいに満車になりました。ここからロープウェイ駅まで5分もかからないくらいなのですが、近いという理由でロープウェイ駅すぐにある1日1000円の観光客用駐車場に止めてしまっている人もいました。
新穂高 無料駐車場
トイレはビジターセンターにあり、とても暖かく最高です!
松本ICから新穂高までの最終コンビニは新島々駅手前のセブンイレブンです。途中にファミマもローソンもあります。お好きなコンビニへどうぞ♪

西穂高口駅から西穂山荘へ

今回のメンバーは僕とブログの先輩のぽこさん(登山は僕の方が先輩だけど)とSさんとSっぺさん。
7:00に起床し周りの車の様子を見ると、もう起き始めて用意をし始めています。冬季の第1ロープウェイ新穂高温泉駅始発が9:00ですが、友人から土日は大体臨時便で早くから動いているという情報を聞いていたのと、登山はせず西穂高口駅で観光のみの団体ツアー客に巻き込まれるのが嫌だったのでささっと支度を済ませ、女性陣に「ゆっくり来ていいよと伝え」先に8:00頃新穂高温泉駅へ。

案の定、8:15くらいにツアーバスが2台到着し一瞬で長蛇の列に。添乗員の人が言っていたのだけれど、バス1台に40人程のっているみたいで、2台という事は80人!?
第1ロープウェイ 新穂高温泉口 長蛇の列

新穂高ロープウェイの料金は第1・第2ロープウェイ連絡(新穂高温泉~西穂高口)で往復2900円です。実はJAF割引がきくので、会員証を提示すれば300円引きで2600円とお得になりますよ!登山でも使うロープウェイは大体JAF割引がきくので、会員の方はぜひ利用してください。
第1ロープウェイは8:45くらいから動き始め1本目で鍋平高原駅へ。そこから徒歩1分程で第2ロープウェイのしらかば平駅に移動し9:15に始発が出発。結局第2ロープウェイの始発は早まらず…w
新穂高ロープウェイ 第2

約7分で西穂高口駅に到着し、展望台で記念撮影…しようと思ってらガッスガスでした。
第1ロープウェイ西穂高口展望台

名物「にしほ君」。左は去年2/28のにしほ君で、右が今回3/5のにしほ君。1週間程しか違わないのに、今年はかなりスリムに!ダイエットが成功したんですかね?w
第1ロープウェイ西穂高口展望台 にしほ君

西穂高口(9:43)

記念撮影を終え、ロープウェイ駅の前でアイゼンをはいて出発です。西穂山荘までは最後に急登がありますが、そこ以外は緩斜面が多いのでアイゼンなしでも行けますが、はいた方が早いのではいちゃいます。
いつもは背丈以上ある雪の回廊も雪不足の今年は140cm程しかありませんでした。
西穂高 雪の回廊西穂高 雪の回廊

ボッカ道分岐付近(10:10)

冬道は夏道と違う所を通っているので分岐がどこかよく分かりません。ロープウェイ駅を出て1つピークっぽい所を越えた鞍部のあたりです。
分岐を越えると徐々に傾斜がきつくなり、急登を必死に登ってなだらかにトラバースし始めたら小屋はもうすぐです。
西穂高 雪

(10:46)西穂山荘

所要時間ちょうど1時間で西穂山荘に到着です。この画像は別館で売店やレストハウスがあり、みな良く立ち寄る所ですね。
西穂山荘 雪

トイレは別館の奥にあります。上の画像だと建物の左側から奥に進んだところ。
西穂山荘 トイレ 雪
別館の隣には本館があります。本館の方が大きいのですが、お客が少ない時は別館しか使わないそうです。今回は本館も使ってました。本館入口はこんな感じ。
西穂山荘 本館入口 雪

積雪期の西穂山荘の前には名物の雪だるまがいます。みんなこれを「にしほ君」と呼ぶけど、にしほ君はロープウェイ駅にいるやつで、これは「さかい君」です。(名前が変わっていなければ)
画像の上は去年のさかい君で下は今年のさかい君。こちらは小さくなりはしたけど、にしほ君と違ってとても雪だるまらしくなった!
西穂山荘 さかい君

西穂山荘から独標のピストン

西穂山荘(11:51)

少し食堂で休憩し、不要な荷物をデポしてサブザックに変え独標に向け出発です。

丸山(12:05)

あっという間に丸山に到着!周りは真っ白で何も見えません。本来ならこの奥にはきれいな笠ヶ岳が見えるはずなんですが。
西穂高 丸山 雪

この辺りから雪だったのが過冷却の雨に変わり、風も強くなり始めました…。歩いてるとハードシェルの左側がどんどん凍っていきます。ふと、ぽこさんを見てみると…
雨氷 ザック 西穂高 過冷却の雨雨氷 フード ハードシェル 西穂高 過冷却の雨過冷却の雨でザックやハードシェルのフードのゴム部分に雨氷が付いてる!なかなか珍しい体験でした。

丸山を越えると急登に。雨ニモマケズずんずん急登を登っていくと少しなだらかになって岩稜を巻き鞍部に出ます。ここまでくると独標はもう目前。
この日ははガスってて何も見えませんでしたが、目前には独標がそびえ立っています。
西穂 独標 雪 取りつき

今回独標を登っている所を取り忘れてしまいました…。天気が良いとこんな感じ。去年の独標です。こちらは登り。
西穂高岳 独標 雪

こちらは下り。こう見るとかなりの斜度ですが、人気で人も多くステップがきれいに作られているのでそこまで怖くはありません。
今回一緒に登ったSさんとSっぺさん、お二人とも事前の情報で「独標までで」と思っていたようですが、実際はすんなり登っちゃって、翌日はさらにその先を目指しちゃいます!
西穂高岳 独標 雪

(12:55)独標(13:01)

西穂山荘から独標までもちょうど1時間で着きました。悪天候で渋滞して無かったのが良かった。
真っ白で眺望無しなので標識と記念撮影したらささっと下ります。
西穂高 独標 雪

あとは小屋に戻ってゆっくりするだけなので、滑落停止の練習をしたり、シリセードで遊んだりしながらのんびり歩きます。

(14:01)西穂山荘

無事小屋に到着!別館の売店で受付を済ませ、まずは館内の案内で本館に回ってくれと言われます。本館に回ると従業員の方がいて本館の施設案内です。

西穂山荘はどんな所?

本館に入ってすぐ右側に乾燥室。暖房がんがん焚いていて、あっという間にウェアもザックも乾いちゃいました。
西穂山荘 乾燥室

入ってすぐ左側には女性も安心♪更衣室。西穂山荘 更衣室

本館上がってすぐ真正面には書庫があり、その奥に食堂があります。僕たちは自炊だったのでここは使いませんでした。小屋食の方はここで食事のようです。すごくきれいな食堂。西穂山荘 書庫西穂山荘 食堂

食堂前を左に曲がると宿泊者専用トイレがあります。本館と別館共通のトイレで、別館の人は寒い連絡通路を通ってトイレに行かなければなりません…。中はとてもきれいです。右側にシンクがありますが、冬季は水が出ません。西穂山荘 宿泊者専用 トイレ

僕たちの寝室は別館の2階で9人分布団が敷いてある相部屋でした。1人1枚の布団だったけど部屋の長さが短く、160cm台と150cm台とそんな大きくない2人でも足がぶつかっちゃいました。布団をずらすか、人間がずれるかしないと気になっちゃいます。西穂山荘 相部屋 寝室 上高地2西穂山荘 相部屋 寝室 上高地2

部屋の注意書き。クリックすると大きくなります。西穂山荘 注意書き

荷物は部屋前に棚があってここに置けます。西穂山荘 荷物置き場

休憩時のメニューはこんな感じ。西穂山荘名物の「ラーメン」は9時~15時迄で¥900です。好みが分かれるけど僕はみその方が好き。
西穂山荘 メニュー 食堂

山バッジはこんなに種類があります。どれも¥500。オススメは『新商品』の山バッジ!登っている人がデザインされた物ってあんま無いですよね?西穂山荘 山バッジ西穂山荘 山バッジ 新商品

コーヒーブレイクと自炊で夕飯

小屋について荷物を整理してからレストハウスに移動です。レストハウスではバーナー(ストーブ)を使って自炊が可能なので、早めに移動し、持ち寄ったお菓子やらコーヒーやらで休憩し夕飯までまったりしました。

コーヒーブレイク

まずはコーヒー!やっぱりお菓子とか甘いものと一緒にコーヒーを飲みたいですよね。



この記事のように山ではいつもコーヒー豆からコーヒーを淹れています。西穂山荘 コーヒー ミル 豆

この日のギアは分離型ガスストーブ「OPTIMUS VEGA」、ケトル「ユニフレーム 山ケトル700」、サーバー「snow peak チタンダブルマグ450」、ドリッパー「ユニフレーム バネットgrande
西穂山荘 コーヒー 豆

淹れ方の説明などは省きます。気になる方は上の『山で飲むコーヒーは最高です』の記事をご覧ください。
西穂山荘 コーヒー 豆 ドリップ

コーヒーのお供はこちら。Sっぺさんが持って来てくれたチョコのカップケーキ。すごく濃厚で美味しかった~。西穂山荘 チョコレート カップケーキ

ぽこさんがその場で作ったポップコーン。西穂山荘 ポップコーン


ぽこさんのブログです。作り方はこちら。

他にはキットカットや柿の種などおやつはいっぱいで、夕飯までまったり。

夕飯

夕飯は小屋食ではなく自炊にしました。グループ山行でよくあるのは、大きい鍋でたくさん鍋を作りみんなで突っつくスタイル。でも今回は各自好きなご飯を作って分け合うスタイルにしました。

僕のご飯は男らしく肉と米!w
米はアルファ米でなく「trangia メスティンTR-210」でお米を炊きました。西穂山荘 白米


白米を蒸らしている間に塩と胡椒でステーキを焼きます。あとは、白米にステーキをのっけてステーキ丼にして食べるだけ!
シンプルだけど、山でステーキは最高です。
西穂山荘 ステーキ

ぽこさんはロコモコとししゃも。西穂山荘y ロコモコ西穂山荘 ししゃも

Sさんはトマト鍋。
西穂山荘 トマト鍋

Sっぺさんはバターと鮭の鍋だったのですが画像撮り忘れてしまいました…。

夕飯と一緒にワインや焼酎も飲んでいたらあっという間に就寝時間近くなってしまったので、片づけをして早めに就寝。
同室の方々の話によると夜にはガスが晴れてキレイな夜空が見えたそうです。

3人には「日の出前に起きて、小屋前で日の出を見よう」的な事を伝えつつも、5時にたたき起こして45分で準備させ山頂に向かうのはまた次回のお話…。
2日目は近日中にアップします。

今回紹介した商品

厳冬期西穂高岳2日目はこちら

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