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ヘッドライトを比較してみた

      2018/02/26

いろんなメーカーから様々な機能を備えたヘッドライト(ヘッデン)が販売されていますが、正直どれが良いのか分かりにくいですよね。
そんなヘッドライトをいろんな視点から比較してみました。

比較するヘッドライト

今回比較するのは僕が所有している5つのヘッドライト。
ヘッドライトの比較 左からmilestone(マイルストーン)の「MS-C2」「MS-B2」、Black Diamond(ブラックダイヤモンド)の「リボルト」「アイオン」、PETZL(ペツル)の「TIKKA(ティカ) RXP」。
アイオンのようなサブヘッデンからMS-C2のような電池ボックスが後頭部にくるハイパワータイプまで様々です。

milestone MS-C2

milestone MS-B2

Black Diamond リボルト

Black Diamond アイオン

PETZL TIKKA RXP

スペック

 Black Diamond
アイオン
Black Diamond
リボルト
PETZL
TIKKA RXP
milestone
MS-B2
milestone
MS-C2
光量80ルーメン(ダブルパワーLED)アルカリ=110ルーメン
BD充電池=90ルーメン(トリプルパワーLED)
215 ルーメン約160ルーメン約350ルーメン
照射距離38m(高照度)アルカリ=70m
BD充電池=66m(トリプルパワーLED/高照度)
110 m(リアクティブ時最大照射)約70m約120m
電池寿命200時間(低照度)アルカリ=300時間
BD充電池=190時間(トリプルパワーLED/低照度)
2.5時間リアクティブ時最大照射)
10時間(リアクティブ時エコノミー照射)
メインLED: 約45時間(10%)
約3.5時間(100%)
サブLED:約20時間
メインLED:シングル照射時 / 約50時間(10%)
約6時間(100%)
ダブル照射時 /約3.5時間
電 池単4リチウムx2本単4アルカリx3本またはブラックダイヤモンド単4充電池x3本(いずれも付属)リチウムイオン 1800 mAh リチャージャブルバッテリー単4形アルカリ乾電池×3本単3形アルカリ乾電池×4本
重 量48g(電池込)97g(アルカリ電池込み)
100g(ブラックダイヤモンド単4充電池込み)
115 g約97g(電池含)約267g(電池含)
カラーバリエーションブレージングイエロー(YL)
ファイヤーレッド(FR)
マットブラック(BK)
ウルトラブルー(UB)
ウルトラホワイト(WT)
ウルトラブルー(UB)
マットブラック(BK)
メタリックシトロン(CI)
チタニウム(TI)
ウルトラホワイト(WT)
コーラル
ブラック
CH チョコレートSW スノーホワイト
防水性IPX8IPX4IPX4IPX5IPX5
特徴正面のロゴパネルをスワイプすることでオン/オフを操作できるタッチコントロールハウジング。専用単4充電池でのUSB充電が可能。リアクティブモード: 光センサーが光量を瞬時に自動で調節します。最短照射時間を確保した上で、最適かつ効率的な光量調節が行われます。
ワイド、ミックス、スポットビームを照射。
モーションセンサー:手をかざすだけでON/OFF可能。
バックパック対応ベルクロベルト付属。
距離センサー機能:手元灯とハイパワービームを距離で認識し自動で切り替え。
バックパック対応ベルクロベルト付属。
価格(税込)¥3,672¥7,128¥16,956¥5,724¥9,504

※公式HPより抜粋

比較

では上記スペックや撮影した画像で5つのヘッドライトを比較してみましょう。

明るさ

明るさは使用電池によって大体決まってしまい、やはりサブヘッドライトで単四電池2本で動くアイオンが80ルーメンと低く、単三電池が4本もいるマイルストーンのMS-C2が350ルーメンとかなりの明るさです。

先日行った兵庫の雪彦山(せっぴこさん)の駐車場で、深夜に同じ位置から同じ方向を最大照射で照らした画像がこちら。

アイオン
Black Diamondブラックダイヤモンド アイオン BD81091Black Diamondブラックダイヤモンド アイオン BD81091
リボルト
Black Diamondブラックダイヤモンド リボルト BD81086Black Diamondブラックダイヤモンド リボルト BD81086

MS-B2
milestoneマイルストーン MS-B2milestoneマイルストーン MS-B2
MS-C2
milestoneマイルストーン MS-C2milestoneマイルストーン MS-C2

TIKKA RXP
PETZLペツル TIKKAティカ RXP E95 RPETZLペツル TIKKAティカ RXP E95 R

画像を見ると光量と明るさは比例していますが、照らされ方に個々の特徴がよく出ていますね。
スポットとワイドのライトを持つTIKKA RXPとMS-C2を比べると、光量の違いはありますが、TIKKAは白色で直進性のライトが強く真ん前が極端に明るくなっていて、MS-C2はナチュラルウォームカラーLEDのため優しい色で全体的に明るくなっています。
照射距離が同じリボルトとMS-B2は視認できる距離はスペック通り同じように見えますが電球の色や光量の差で周囲の明るさにははっきりと差が出ています。

電池寿命

電池寿命は使用電池と光量によって決まってきてしまいますが、明るさを抑え、余計な機能を付けていないBlack Diamondが他3機種とかなり差があります。
これは今回試した機種だけという訳ではなく、同じBlack Diamondで高い防水機能の「ストーム」は160ルーメンで200時間と長時間駆動するので、Black Diamondはどの機種も長時間駆動が特徴のようです。

重量

重量は使用電池の本数である程度決まってきます。本格的にUL(ウルトラライト)をやっているのでない限り10~20g程度の差はあまり気にしなくてもよいかと思いますが、TIKKAはUSBで充電できるオリジナルのバッテリーを使っていて、1800mAhと単四のエネループだと2.4本分の容量しかありませんがなかなかの重さです。

防水性

雨の中でも使用する可能性のあるヘッドライトは防水性も重要です。ボタンのないアイオンがIPX8とかなり高い防水性能を備えています。ちなみにIPXとは防水性の規格の事でIPX0からIPX8までで表わされます。
IPX 表Black Diamondだと「アイオン」がIPX8・「ストーム」がIPX7、milestoneの「MS-E1」がIPX6、PETZLはケービング用の特殊な物を除くとどれもIPX4が最高となっています。

特徴

個性的な特徴をもつこの5機種。

  • アイオンはボタンがなく正面のロゴ部分を左右にスワイプすると電源のオンオフ、長押しすることで光量を変化させたりロックをかけられ、最初は慣れが必要ですが慣れれば軽量コンパクトで最高なサブヘッドライトになります。
  • TIKKAとMS-C2は明るさを感知して自動で使用するライトを変更し光量を変化させ、至近距離を照らし眩しくなったり、無駄に電池を使ってすぐに電源が落ちてしまう事が無いようにしています。どちらも手動で指定した明るさに固定することも出来るので常に最大光量を保つことも可能です。
  • リボルトとTIKKAはUSB充電が可能で、この機能が一番活躍するのは長期山行時です。長期山行時にモバイルバッテリーやソーラーバッテリーを持って行っていると、ヘッドライトの電池が無くなってしまってもすぐにUSB経由で充電し使用することができ、遭難時などいざという時に活躍します。
  • MS-B2はモーションセンサー搭載で、モーションセンサーのスイッチを入れておけば本体前にサッと手をかざすだけでライトのオンオフが可能です。雪山山行時に分厚い手袋をしていたり、テントや小屋泊で頻繁にオンオフを繰り返す際などに大活躍します。

価格

TIKKAだけ他の機種の約2倍とかなり高額です…。たぶんバッテリーの価格やリアクティブライティング機能が影響していると思いますがそれにしても高い!

見た目も重要

実際ヘルメットにつけるとこんな感じです。

・アイオン
Black Diamondブラックダイヤモンド アイオン BD81091 GRIVELグリベル サラマンダー

・リボルト
Black Diamondブラックダイヤモンド リボルト BD81086 GRIVELグリベル サラマンダー

・MS-B2
milestoneマイルストーン MS-B2 GRIVELグリベル サラマンダー

・MS-C2
milestoneマイルストーン MS-C2GRIVELグリベル サラマンダー

・TIKKA RXP
PETZLペツル TIKKAティカ RXP E95 R GRIVELグリベル サラマンダー

まとめ

ヘッドライトも多種多様でこれが1番と決めることは出来ないので、使用する状況でどのヘッドライトを使用するか決めると良いと思います。

サブヘッドライト⇒電池込みで48gながらも80ルーメンで200時間駆動するアイオンが最適。一般的なヘッドライトよりやはり暗くなってしまいますが、メインが動かなくなってしまった時の2台目としては十分な機能を有しています。実は夏季であまり長い時間暗い中を歩かない時はこれのみでも良かったりします。8月に2週間半北アルプスを縦走した友達や、OMM出場者はこれのみでした。

単体で長時間使いたい⇒予備電池・モバイルバッテリー・ランタン等は使わず、メインのヘッドライトのみで行動したい時は、無駄な機能がなく長時間動くリボルトや他のBlack Diamondのヘッドライトがオススメ。リボルトは専用単四充電池でUSB充電が出来ますが、通常の電池を使っても高い性能を持っています。防水性能の高いストームも良いと思います。

不意の電池切れを無くしたい⇒予備電池を持って行くのも良いのですが、携帯電話やカメラなどなんでも充電できてしまうモバイルバッテリーを持ち歩くのが良いと思っています。ならばUSB充電ができるTIKKA RXPリボルトが良いでしょう。山行出発前に必ず充電をし、さらにモバイルバッテリーも持ち歩けば電池切れの心配はほぼなくなります。TIKKAのRXPは高いので少し性能を落としたR+もあります。

リーダーとして先頭や最後尾を歩く⇒先頭を歩く際は遠くを照らせるだけではなく周囲も照らし道に迷わないようにし、最後尾の場合は他のメンバーをサポートする為に長い距離・広い範囲を照らせる方が良いでしょう。なのでBlack Diamondのストームや、PETZLのTIKKA RXPXP、milestoneのMS-Bシリーズなど高出力な物がベストです。

雪山でもヘッドライトを使いたい⇒モーションセンサー搭載で、一度ボタンを押したらそれ以降はボタンを使わずにオンオフを出来るMS-B2の一択ではないでしょうか。

トレラン(トレイルランニング)で使いたい⇒milestoneの製品にはザックのショルダーハーネスにヘッドライトを付けられるようになるベルクロベルトが付属しています。これを使えば走っていても動いて邪魔になったりしません。

今回紹介した商品

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